tsuji-cam's HISTORY
ニユーテレスS
お世話になった師匠たち〜SW岩沢さん編A

そんなわけで、
志村けんのだいじょうぶだぁ5カメを任命された僕ですが、
藤江さんで書いたように、
それはそれは大変な大変な道のりでした。
その結果、
岩沢さんスウィッチングの元、
アドリブで撮る笑い
というものを、
徐々に徐々に習得することが出来るようになっていきました。

岩沢さんからいただいた
お言葉エピソードは、
細かいところも含め
たくさんあり過ぎるので、
色んな話に関連付けて書いていきたいと思います。

とりあえず、このページでは、
ひとつのエピソードを書こうと思います。


それは、
今、ボクがめちゃイケなどでよく使っているカメラワーク
芸人さんの面白いところを
カメラワーク倍増させる

ということに、気付いたきっかけになった時の話をします。

それは、めちゃイケの源流となっている番組
とぶくすりという番組で、
みんながトークをする
「うのうのだん」というコーナーがあった。
そのコーナーでこんな事件があった。
何かの話の展開で
岡村の口がクサイという話になった。
そこでボクは岡村に
ちょっといたずらするような気持ちで口のUPを撮った。
モニターに写った自分の口に気付いた岡村は

口のアップや!やめて!

と言った。
でも、ボクはしばらく撮り続けた。
岩沢さんも岡村の口を面白くスゥィッチングした。

トークの切り返しが口のUPなんて
お笑い番組でもあんまりないと思われる。
でもその時は、
そのカメラワークとスゥィッチングがとてもハマッていた。

そしてその話の流れで
光浦が岡村に、
「(口がクサイんなら)ガム食べる?」と言ってガムをあげた。
その時ディレクターの
片岡さんが叫んだ!
「岡村(の1S)と口の切り返し!!」
岩沢さんは、
ガムを噛む岡村の1Sとボクの撮っている口のUP
リズムよく、そしておもしろくスゥィッチングした。

その時ボクは、
すげぇ〜感動してしまった。
この時ボクは、
「この笑いは、間違いなく僕ら技術スタッフが作り出しているものだな」と確信した。
ただ、
もちろん僕らだけでは何も出来ない。
芸人やタレントたちが面白くなければ、それも活きない。
でも、これがハマれば、面白さ倍増だ!

僕は、この瞬間を忘れる事が出来ない。

辻のおもしろカメラワークは、
この瞬間から始まったと言っても過言ではないでしょう。

そしてそれは
片岡ディレクターと岩沢さんに教えてもらったような気がします。
※詳しくは
好評発売中の
「とぶDVD」
とぶくすりベスト100の中の
第8位「岡村クチクサ討論会」
又は、
「とぶくすりZ・#24」をご参照ください。


とにかく岩沢さんからは、いろんな物を教えていただきました。
まだまだ話はいくらでもあるんですが、
このHPが、そればっかりになってしまうので
岩沢さんの話は、いったん終わりにします。

つづく